雨燕(アマツバメ)

 今回の旅では行く先々でツバメの群舞に遭遇しました。時期がちょうどツバメたちの南下開始と重なっていたのかもしれません。その群舞の中で時折見かけるふたまわり大きなシルエットの正体がこのアマツバメ。腰に白帯があることや腹部が斑模様なのがツバメとの相違だし、なんと言ってもムクドリに近いその大きさで容易に識別できました。
 そうそう、アマツバメのアマは「雨」だったんですね。何となく「海」または「海女」かと思いこんでいました。ついでを書くとアマツバメの仲間はアマツバメアマツバメ科。ツバメやイワツバメはスズメ目ツバメ科。名前にツバメと付いても分類学上では「他人のそら似」なんだそうで、分類学上はむしろカワセミと近い関係なんだとか。

撮影したのは断崖で風景を撮っているとき。咄嗟のことなのでフルサイズのEOS5Dと70-300ズームレンズのまま撮影。35mm換算も何もあったもんじゃない額面通りの300mmですが、相当のトリミングを施しているにせよ意外に写るものですね。