恐山

 下北半島の恐山と言えば死者の霊を降ろすイタコの口寄せが有名ですが、地獄のごとき硫黄の吹き出す荒涼とした恐山菩提寺の伽藍を指すのが本来の意です。
そこかしこに○○地獄と名付けられた順路をたどると、至る所で夏の風を受けて回る風車が目を引きます。いうまでもなく亡き子を忍んで供えられた物ですが、ひどく場違いなプラ製風車の原色がこの世ともあの世ともつかぬ臨場感を醸し出しているような印象さえ受けました。


今年のみちのく親子旅は炎天下の恐山に始まり、締めくくりは平泉の中尊寺金色堂。なんだかお遍路みたいだなぁ。

Canon EOS5D / EF17-40mmF4L(彩度を落としたり、少々レタッチしています)