半落ち・・・・

 ハードカバーは2002年、映画の公開は2004年だったこの作品、私の周囲では読まないままでは済まされないほどの反響。というわけで今さらの感もあったけど文庫版を読んでみました。

半落ち (講談社文庫)

半落ち (講談社文庫)

 事件の背景はアルツハイマー患者の介護問題。社会的なテーマを盛り込みつつサスペンスを仕立てるという意味では本書が成功した理由が頷けます。
だけど大詰めで氷解する空白の二日間には正直なところ肩すかしを喰らった思いも。う〜ん、なんとなく読後感が「半落ち」だったりして。
原作で残ってしまった消化不良の要素をどんな風に仕立てたのか、映画版の本作品を見たい気がします。


鶴田真由が出ているらしいし(バク)