桁違いなレンズ(その3)

これまでに紹介してきた桁違いなレンズ、全ては私如きが所有出来ようもない超高価な超望遠レンズでした。
ですが今日のレンズは私の所有レンズです。凄いでしょう・・・・って、実は桁違いに安いって事ですけど。(泣笑)


実際にマップカメラの通販サイトで試してみました。「35mm一眼レフ用レンズ(AF)」を販売価格−昇順でソートすると栄えある一位の座です。同額でシグマ製ズームなども列びますが、ここはキヤノンが一万円を切ったことに脱帽しておきましょう。


さあ、そのCanon EF 50mm F1.8II
どんなレンズかっていうと、鏡筒は勿論マウント基部さえプラスティック製、絞り羽根はたったの5枚、距離表示環すらも省かれたそれはそれはチープな造りのレンズです。
ただし実力は侮りがたく、数万円の上位レンズに迫る描写。少なくとも一万円以下とは思えないパフォーマンスを発揮してくれます。不肖わたくしは上位の50mmF1.4と同じ絞りで撮ったとしても、目隠しテストで見抜く自信はありません。*1
開放F1.8を試すべく撮影したのがこのカット。9,240円の描写をご覧下さい。*2

このレンズの泣き所は絞り羽根が5枚と少ないこと。逆光の木洩れ日が5角形になっちゃうのが泣けてきます。*3
ですが標準ズームを持っていても手に入れる価値はあるレンズだと思います。この開放の味はF2.8がせいぜいのズームレンズでは到底無理ですものね。

*1:光源の写らない順光での場合に限定しておくけど

*2:F1.8開放の被写界深度では描写も何もあったものではないと言う意見も

*3:原則として絞り羽根は枚数が多いほど円に近づくが高価となる