シギとハマグリといえば「漁夫の利」の故事ことわざが有名ですが、実際はどうなんでしょうね。クチバシを貝に挟まれて唖然とするシギの姿を是非見てみたいものです。写真のは貝というより既に貝殻なんですが、中に隠れた小型のカニなどを探しているのだろうと思います。このシギも南北を移動する途上で年に二回、4〜5月と7〜10月に日本に立ち寄る旅鳥で、干潟はもちろん磯や田んぼにも現れます。
短めのクチバシはこうした貝や小石などを持ち上げてひっくり返したりするのに適応した結果です。
このシギの由来は華やかな色合いを京女に例えたことによるそうですが、それと実感出来るのは翼を広げたときに限られるように思います。
実際には磯での保護色として極めて有効な色彩。このカットを撮った際につくづく実感しました。
追記(5/28)
シギとハマグリの写真、どこかで見たような気がしていたのですが、http://d.hatena.ne.jp/Tpong/20050513/p4で紹介した「鳥の雑学事典」に掲載されていました。鷸蚌(いっぽう)の争いというのだそうです。