愛鳥と餌付け

昨日相模川からの帰りに寄った公園。そこは県と市、財団法人の三者で緑地の保全を図っているなかなか大きな公園で、カワセミを初めとする野鳥の宝庫。池畔には平日でさえ巨砲レンズが連なり、またそれを裏切らないカワセミの美しい姿も見受けられました。


とまぁ良いこと尽くめのような公園ですが、どうしても解せないことが一点。実はこの公園、餌付けのし放題なんです。多くの場合はお年寄りですが、持ち寄ったパンくずなどをカルガモヒヨドリに与えています。ここでは「バン」も例外ではなく至近距離に姿を現し投じたパンくずを食べています。今育ちつつあるヒナたちもこれを当然と受け止めていくことでしょうね。さてさて、なんとか人の介入しない環境での採餌も覚えて欲しいものです。


冬、この公園にもルリビタキジョウビタキが訪れます。そして美しい野鳥で傑作をものにしようと大勢のカメラマンもやって来ます。さて、もう想像出来てしまいますね、いやはや凄まじい状況が展開されるわけです。餌は撒き放題、どこからか持ち寄った花の付いた梅の枝を他の木に括りつけておびき寄せます。目当てではないスズメやムクドリが来ようものなら脅かして追い立て、こうして傑作写真が生まれるという顛末。


飽食し餌を捕る術を忘れ、人への警戒心さえ無くしてしまった鳥の行く末より、己が傑作を優先する。いやはやスバラシー緑地保全です。