ミクロネシア蜜吸(ミクロネシアミツスイ)♂

サイパン滞在中、スズメに次いで見かける機会が多かったのがこの鳥。いえいえ、冷静に思い返すと実際に目にした個体数はメジロ*1の方が多かったはずなんですが、なにせこの色ですからね、よほど印象が深かったのでしょう。赤い鳥と言えば日本でもアカショウビンがいますけどもう少し朱色系で、ここまで深紅な鳥はいないと思います。北米のカーディナルと比べて如何ですかid:suikanさん。

右に見える大振りの赤い花は鳳凰木。旧日本統治時代は南洋桜と呼ばれていたそうです。

椰子の花から吸蜜。限られた観察でしたが、かなり無理な体勢でもアクロバティックに蜜を吸います。ここではバランスを取る為に羽ばたいていますが、ホバリングをするところはついに見かけませんでした。嘴の形状を見ても明らかに吸蜜に特化してますが、無理にホバリングをしなくても蜜のある花が豊富に咲いているってことなんでしょうね。*2

尚、サイパンには他にもオウゴンミツスイという美しいミツスイが生息しています。一度見かけたのですが撮影には成功していないので密かに次回を期しております。

そうそう、ミツスイ科の鳥って日本にはいないと思っていたら、小笠原のメグロ*3がそうだった。

余談:自戒を込めての呟きです。いわゆる慰安旅行で何年も連続でサイパンを訪れています。ところが鳥見にはまる以前はこんなに目立つミクロネシアミツスイや前述のナンヨウショウビンにまったく気付いていませんでした。同行している同僚達も私の写真を見てこんな鳥見たことがないと言っているし。要するに野鳥に限らず身近な事象も興味がなければ見落としているんですよね。

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*1:マリアナメジロ、日本のメジロより色が浅くやや小振り

*2:かねてから疑問だったのが中南米のハチドリ。吸蜜の度にホバリングするのってエネルギー消費が多過ぎな気がする

*3:小笠原にしかいないレアな鳥、一生見られないかも