百舌・鵙(モズ)♂

スズメより一回り大きい体でワシタカ顔負けの獰猛さ故に小さな猛禽の異名も。昆虫やトカゲ、果てはメジロなどの小型鳥類やモグラなどの小型哺乳類さえ餌食にしてしまう獰猛ぶり。テリトリーの防衛本能も強く、二回り大きいシロハラツグミを果敢に追い払うシーンを幾度も目にしました。テリトリー内の尖った枝先や鉄条網などに獲物を突き刺す早贄(ハヤニエ)の習性も有名。ところでこのハヤニエ、保存食なのか縄張り誇示なのか、いったい何のための行為なんでしょうね?

漢字表記で一般的な「百舌」は、この鳥が他の野鳥の鳴き真似を得意とすることからつけられたようです。冬の間我が家周辺を縄張りにしている個体はコジュケイの「チョットコイ」や隣家のベランダで鳥籠飼育されているセキセイインコのさえずりを真似て鳴いていました。中には人間の赤ん坊を真似て鳴いた例もあるそうです。
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