Jupiter(木星)

 昨夜というか今朝というか、下弦を過ぎて欠け始めた月に木星が寄り添っていた。久しぶりにスコープで捉えた木星はユラユラ揺れて頼りない。31枚のコンポジットで辛うじて全貌を捉えたが、ジャガイモを31個集めて平均化したらようやく木星っぽくなったような感じ。それほどまでにオリジナル画像は歪だった。

 3264x2468pixelで撮影した画像の等倍切出。ISO400の等倍だとノイズだらけ。この程度のコンポジット枚数だとノイズを抑えきれない。輪郭や横縞が明瞭になったので効果がなかったわけじゃないけど、期待した水準からは程遠い出来映え。次回はオリジナルをISO200とし、もう少し明るめに撮ってみよう。
 昨年の大接近中に撮った木星は遙かにクリアだった。地球との距離が短くコンポジットも百枚近かったのが功を奏していたんだろうな。同じ撮影条件の画像を見比べてみても随分大きさが違う。


 小口径の望遠鏡に木星とくれば、ガリレオ衛星がつきもの。木星の白とびを避けるギリギリの露光でガリレオ衛星を捉えてみたが、一発撮りなのでかなり歪な木星となってしまった。これでも撮った中では画期的に整っていた一枚だ。 この時間、イオは木星の裏側に位置しているので見えているガリレオ衛星は3個のみ。木星の右隣はガニメデだが、画面左下側にうっすら見えている縦並びの2個はカリストエウロパのはず。かなり明度差があるようだが、どっちがカリストなのかな。
撮影データ :Kowa TSN-824M + TSE-9W(50xアイピース) / CASIO EX-Z850

下弦+半日(月齢22.410)

  昨日撮影した月と比較するとトワイライトがかなり浸食してきた。この中間に下弦月があったのだが、残念ながらその時間の月は大地の裏側を周回中。上弦と下弦の半月、そして満月は半日ずれただけでも形が崩れてしまうので、意外にタイミングが難しい。

 見たかったのは月と木星のランデブーなのだが、思い描いていたほど近くはなかった。夜中の3時に起き出してまったく何をやってるんだろうね。ましてや当初は雲に阻まれて蚊に喰われながらの待機。撮った後も欠伸をこらえつつ睡魔にたゆたうレタッチの辛いこと。
撮影データ :Kowa TSN-824M + TSE-9W(50xアイピース) / CASIO EX-Z850