下弦となる時刻は日本列島の昼下がり、14時2分。つまりスパッと切れのよい半月を拝むには地球の裏側まで出掛けなくてはならない。それならせいぜい近い線を狙おうと、ほぼ半日早い真夜中に雲の切れた夜空を望む。午前2時47分の月は僅かに弦がはらんでいた。
実際の撮影サイズ(pixel)は3264x2448だが、貼ったサイズは640x480。画像をクリックすると一回り大きな960x720でご覧いただける。デジカメのアスベクト比4:3を勘案し、フレームギリギリで撮れるように縦位置で撮影してみた。
ところで、撮影時のカメラの焦点距離はf=14.2mm、35mm換算だとf=68.3mmとなる。フィールドスコープの接眼部には50xのアイピースを使用しているのでデジスコとしての合成焦点距離はf=710mm、35mm換算値はf=3415mmに相当する。輪郭には大気の影響が出ているが、シャープネスには手をつけていない。ピントも悪くないのだが、やはりシャッター速度1/40secが響いて流れ気味。トホホだがカメラが古く高い感度域が実用にならないので致し方ない。
などとまぁいろいろ文句もあるのだが、デジスコで稼ぎ出せる倍率は捨てがたいなぁ。
撮影データ :Kowa TSN-824M + TSE-9W(50xアイピース) / CASIO EX-Z850