鳰(カイツブリ)

昨夕の段階で10cmほどの高さになっていた巣が、今日はご覧のように崩れていました。甲羅干しに上がり込むミシシッピアカミミガメや激しい風雨など巣の崩壊原因はいろいろあるようですが、幾度も振り出しに戻されるカイツブリが哀れに見えてなりません。

降りしきる雨の中、崩れた巣跡でうずくまるカイツブリはどうやらメス。水面すれすれに首を伸ばすこの姿勢はオスに交尾を促すシグナルのようです。まだ諦めずに巣作りを再開するのでしょう。

  • Canon EOS 20D・EF400mmF5.6L USM

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外来種天国

カイツブリの棲む里山の溜池に佇めば、水面を渡って聞こえてくるのは中国原産ガビチョウとコジュケイのさえずり。池の中に目を転ずれば、これでもかと驚くほど沢山のミシシッピアカミミガメと巨大なウシガエルのオタマジャクシ。カイツブリが捉えてくるのもブラックバスの幼魚やアメリカザリガニといった具合。それもこれも全て愚かな人間の所行です。