八重山諸島の砂浜には俗に星の砂とか太陽の砂といわれる粒が混じっており、小瓶に詰めお土産コーナーに並んでいたりもします。ロマンチックな呼び名とは相容れぬその正体はバキュロジプナスやカルカリナといった有孔虫(原生動物根足虫)の死骸(殻)。
乙女ごころをぶち壊すような話しかも知れませんが、それが集中的に堆積する現象こそロマンと言えるような気もしました。
ところで、現地の砂浜で目を凝らして見つけた星の砂。思わず オットットじゃねーか!
八重山諸島に分布するハシブトガラスの亜種。
なにしろ小柄で、印象としてはちょっと大きめのハト程度といったところ。
「この大きさだと怖さを感じない」とか「カラスがこんなに可愛いなんて」とは同行した鳥に興味のない女性達の意見でした。
特筆すべきは大きさに留まらずその警戒心の希薄さ。このカットは西表島の山中で傍に来たオサハシブトガラスですが、望遠とは言い難い50mmレンズで撮っています。街中ならいざ知らず、山の中でこれですからちょっと驚いてしまいました。
ちなみに宮古島以北の琉球諸島には亜種リュウキュウハシブトガラスが分布していますが、本土のハシブトガラスと変わらい大きさだったように思います。
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