狩りからの帰還

「撮月見月」じゃないかとの声が聞こえてきそうな更新状況。野鳥撮影は早くも滞り、ハードディスクから過去同時季の画像を蔵出しする羽目に陥っている。盛夏に向かって夏枯れ必至なのに、前途多難なことだ。 チョウゲンボウ(長元坊)♀ 【ハヤブサ目ハヤブサ…

月に吠える

梅雨望月(月齢14.061) 近頃世間ではストロベリームーンと言うらしいけど、アホくさいなぁ・・・・ ホワイトバランスを「晴天」に設定。確かに月出直後はこんな色に見えた。だが赤や黄色に見えるのはあくまでも地球の大気による着色現象、いやむしろ脱色現…

Fly Me To The Moon

小望月夜 木星リベンジでベランダに機材をセットしたものの、大気の揺らぎは6/11の「衝」以来最悪のコンディション。あきらめて月撮りに切り替えた。 満月前夜、ユーミン歌うところの「14番目の月」というアレである。 撤収作業に取りかかったところで月と交…

雨の夜は音の惑星旅行へ

木星(Jupiter) 6月11日の「衝」以後最初の晴天夜6月13日に撮影した木星をコンポジット処理。 当夜は風が強く大気はユラユラ。百余枚撮ったなかでコンポジットの元となり得るカットは8枚しかなかった。 納得するには到底及ばない結果に、今月中に穏やかな晴…

梅雨晴の夜

十日夜(月齢10.064) 月齢10なので十日夜(とおかんや)としたけれど、朔(新月)を一と数える旧暦では十一夜とするのが正しいのだろう。何しろ久々に晴れた夜、許されたし。 ティコやコペルニクスが程良い陰影で見えるので、満月より今宵前後の欠け具合の…

葉上に赤鬼見つけた

コクサグモ(幼体)*1 葉上に張り巡らせたクモの巣は、雨滴ばかりを搦め捕る。張り方の要領が悪いんじゃないかと思ったら、奥に潜んでいたのは赤い幼グモだった。 マクロレンズで切り取ったのは横幅6〜7cm、奥行3~4cmほどの世界。 絞り込み被写界深度を深く…

仕舞いかけの長袖に腕を通す

梅雨寒 朝からしとしと小糠雨。少なくとも季節の始まりはいかにも梅雨らしい。 窓からは見えないが、生け垣の向こう側にひっそりとガクアジサイ。してみると、我が猫額庭の土壌はやや酸性に偏っているのだろうか。 蜘蛛の巣は小さな雨滴さえも絡め捕る。マク…

温帯モンスーンを実感する

関東地方も梅雨入り。昨夜は粘ったけど、木星見えなんだ・・・・ コシアカツバメ(腰赤燕) 【スズメ目ツバメ科】 先月撮影したツバメの飛翔画像の中にコシアカツバメが紛れ込んでいた。逆光で潰れたシルエットに違和感を覚えレタッチ補正してみたらツバメじ…

多摩zooへ

はたして何年ぶりだろうか、多摩動物公園を訪ねてきた。いやはや、起伏に富んだ歩き甲斐のある動物園で、己の加齢が息切れに拍車をかける。 散策メインながら少しは写真も撮ってみた。野鳥撮影が途切れがちになる梅雨から真夏、埋め草代わりに多摩動物公園の…

千鳥足はふらつかない

コチドリ(小千鳥) 【チドリ目チドリ科】 バードウォッチングを始めた頃、干潟や河原で出逢うコチドリの姿に魅了された。特に目を惹く色の羽衣ではないのだが、橙黄色のアイリングがキュートなのだ。 「ピオ」と聞こえる鳴き声がまた可愛いし。 画像にして…

衝と合

今夏は6/11に木星が衝、7/10は土星が衝となる。天候が許す限りは観望&撮影したいと考えているのだが、その前に「衝」とはなにか、ついでに「合」についてもおさらいしておこう。 衝(ショウ) 地球視点だと、太陽と真逆に惑星などの天体がある状況。 必然的…

なんちゃってシステムで木星撮影

木星とガリレオ衛星 木星は6月11日の「衝」に向かって日々大きさを増している。衝(ショウ)とは、太陽・地球・対象の外惑星がほぼ直線上になった状況。 木星や土星など外惑星は、衝のときに地球から最短となる。つまり天体の位置関係としては観望の好機到来…

デジタルカメラと被写界深度

イメージセンサーサイズと被写界深度 たまたまだけど、手元にあるカメラは4台ともイメージセンサーのサイズが異なっている。面白そうなので、理屈では分かっている被写界深度の実写実験を行ってみた。結果が予想通りだったのは勿論だが、デジタルカメラ購入…

コアジサシが初夏を連れてきた

コアジサシ(小鯵刺) 【チドリ目カモメ科】環境省レッドリスト絶滅危惧II類(VU) 当たり前の鳥が、当たり前の時季に、当たり前の場所に戻ってきた。 名前は鯵刺だが多摩川中流とあっては川魚がターゲット。何年か前に撮った6月のカットではアユとおぼしき…

ツバメ撮影は体力維持のバロメーター

ツバメ(燕) 【スズメ目ツバメ科】 ツバメがコシアカツバメと同じ川岸で巣材を集めていた。数ではコシアカツバメを圧倒しているが、争う様子は見られない。泥土を咥えて飛び去り、数分後には舞い戻ってくる。一度に運べる泥土など僅かなものだ。巣作りとは…

満月を過ぎても

満月+ (月齢14.540) 月齢カレンダーでは今日5/19が満月となっているが、正確を期すなら月没後の午前6:11がその時刻。つまり今宵の月は満月から半日以上経過していることになる。 雲塊が迫る中、薄雲越しを強引に撮影。なるほど、右端が欠け始めている。が…

腰痛爺が腰赤燕に逢ったとさ

コシアカツバメ(腰赤燕) 【スズメ目ツバメ科】 レアな鳥種ではないけれど、ツバメほどポピュラーでもない本種。かなり地域的な偏りがあるのだそうだ。これまでも見かける機会はあったのだが、地面に降り立った姿は今回が初遭遇。 願わくば特徴ある壺型の泥…

喰えない奴だ

アオサギ(蒼鷺) 【ペリカン目サギ科】 ネイチャー系のテレビ番組を好んで見るのだが、アフリカやヨーロッパなどの映像にお馴染みの鳥が登場していることがある。アオサギはその筆頭格で、生息範囲の広さには地球規模。スコットランドの風景に写っていたと…

アポロからアルテミスへ

アルテミス計画 かの国の大統領には嫌悪すら覚えるが、この計画は実現して欲しい。その動機が集票やくだらない「大国の威信」とやらでも、もたらす結果が人類の将来を照らすことには違いない。 もはやこの惑星は飽和状態。環境破壊と大量絶滅の根源である我…

夢は月面を彷徨う

月の旅(月齢10.554) 気がつけば上弦はとっくに過ぎて、満月まで3日ほど。デジスコ及び高倍率アイピースが復活したので、月を見上げる顔がついつい綻んでしまう。自覚しているつもりではいたけれど、なんとまぁ単純な奴だ。 デジスコ用途に購入したデジタル…

これもフィールドテストなのかな?

各種のテストを行うために実物大の鳥フィギュアを探していたのだが、ネットでスズメのぬいぐるみを見つけたので入手してみた。 スズメ BH7019 出版社/メーカー: かなる 発売日: 2016/04/13 メディア: おもちゃ&ホビー この商品を含むブログを見る HANSAとい…

あの「足跡」は何処に在りや

最大倍率テスト(月齢6.482) 連日の月面画像で食傷気味とは思うのだが、これも更新したデジスコの実写テスト。DIYででっち上げたアダプターを使用して、最大倍率を試した画像となる。具体的にはフィールドスコープ(TSN-820M)用で最大倍率の50xアイピースと…

わずかな油断で加害者に・・・・と自戒する

雲越しの地球照 昨夜のデジスコ月撮テストの際に、比較の為にAPS-Cフォーマットの一眼レフと2Xテレコン付の400mmレンズも用意していた。 ところがいざ撮影しようと三脚に載せ替えると、薄いヴェールのような雲がかかってしまい、比較撮影どころでは無くなっ…

鳥撮り時々月撮り

月面撮り比べ(月齢4.476) カメラ側を新調したデジスコシステムは32xのアイピースがデフォルト。旧システムで使えていた50xアイピースは使用できない構造だったので、旧システム用のアタッチメントをベースに50x用アダプターをDIYしたことは4/28のエントリ…

ヨシキリはギョウギョウシと騒々しい

オオヨシキリ(大葭切) 【スズメ目ヨシキリ科】*1 オシドリが越冬する近所の雨水調整池。辺り憚らぬ賑々しい鳴き声には憶えがある。ブッシュ内を移動する鳴き声を目で追うこと小一時間。ようやく捉えたのは一見ウグイス風だが一回り大きい体躯。紛れもなく…

皇室とカラス

八咫烏 令和の御代となった。 皇室は三世代にわたって生物研究との関わりが深い。今上天皇の妹である黒田清子さんも内親王だった頃に山階鳥類研究所の非常勤研究員だった。とりわけカワセミの羽衣に関する研究は興味深い内容で、不肖ヒゲボウズも読ませてい…

繁殖シーズン開幕

カルガモ(軽鴨)親子 【カモ目カモ科】雷を伴う荒れ模様は午前中には収まり、正午からは小雨と晴れ間のせめぎ合いが続いていた。何時ぶり返すか分からぬ雨に怯えつつ、出来るだけクルマから遠ざからぬように増水収まらぬ川辺を徘徊する。 いくらも歩かぬう…

いつまで続く改元狂騒曲

コゲラ(小啄木鳥) 【キツツキ目キツツキ科】木々の中を彷徨えば、所々にキツツキの穿った穴がある。この辺りのキツツキはコゲラとアオゲラしかいないので、直径3~4cmならばコゲラだろう。古いのはシジュウカラなどが利用しているリフォーム物件だったりす…

昔は感謝されたんですけどねぇ

ムクドリ(椋鳥) 【スズメ目ムクドリ科】昨日のキビタキに続きオオルリでと行きたいところだが、あいにくの曇天。プチ遠征をあきらめ自宅付近でデジスコの調整と練習。最優先の目的は更新したデジスコシステムでの望遠端を試すこと。 そんな思惑を知ってか…

10連休って、どこの話?

キビタキ(黄鶲)♂ 【スズメ目ヒタキ科】 復活させたデジスコを用いてのファーストショット。 この時期の地元里山は通過する夏鳥のショートステイエリア。尾根を徘徊するとさえずりが聞こえてくるのだが、日々濃くなっていく新緑に阻まれ姿を確認できない。…