昆虫

ホソヒラタアブ

アブといっても人畜無害なハナアブの仲間。11mmほどの小さなアブだけど、野辺の花や花壇でよく見かけます。幼虫はアブラムシを補食し成虫はせっせと受粉に勤しむ、園芸好きにはありがたくも心強い存在です。 それにつけてもクワガタやカメムシなど「ヒラタ」…

メスグロヒョウモン

ヒョウモンチョウの仲間にはツマグロヒョウモンとメスグロヒョウモンというなんだか耳に紛らわしい名前が存在します。*1それぞれのオスはいかにもヒョウモンチョウらしい豹柄を身に纏っているけど、メスは装いを異にします。ツマグロヒョウモンのメスは南方…

クワゴモドキシャチホコ

ふと草むらの黒っぽい固まりが目に留まりました。一見して蛾なのですが、近寄ってみるとなんとなくアメリカバイソンのような風貌。白い部分は勿論触覚ですが、バイソンの角のように見えてきます。 アメリカバイソン(群馬サファリパークより)>http://www.s…

ヤブキリ幼虫

例によってヤブキリという確証は自信は持てないままですが、強引にヤブキリだろうという仮定のもとに話を進めてしまいます。ヤブキリはキリギリスの仲間の多くがそうであるように顔に似合わず肉食です。ハルジオンの花の上にいたこの幼虫も、花に集まる他の…

西洋蜜蜂(セイヨウミツバチ)

蜂群崩壊症候群(Colony Collapse Disorder)と名付けられた北米でのミツバチ集団失踪は、虫媒花の作物に多大な影響を及ぼしはじめているようです。一方日本では、全国はちみつ公正取引協議会が純粋ハチミツ認定マークを交付していながら人工甘味料などを加糖…

蕗飛蝗(フキバッタ)幼虫?

素人なりの考察ではフキバッタの仲間、その若齢幼虫と考えています。その根拠は触覚の形状ですが、なにしろバッタの同定は私にとっての鬼門。これまで何度も間違いのご指摘をいただいてます。今回も違っていたら突っ込み宜しくお願いします。 そのフキバッタ…

紅小灰蝶(ベニシジミ)

草むらには当たり前のように居るポピュラーなチョウですが、凛とした気品は小さな女王の様です。 縄張り意識が強く、ほかのシジミチョウは勿論、二回りも大きなチョウにさえ飛びかかっていくほど。 鳥撮りの途中だったので、超望遠の400mmに接写用の中間リン…

七星天道(ナナホシテントウ)

写真が逆さまなわけではありません。頭を垂れてしまったハルジオンに乗っていたのはナナホシテントウ。正面顔を昆虫目線で覗いてみました。 「テントウムシのサンバ」でも歌われているように嫌われ者の多い虫の中では可愛い印象ですが、この角度だとさすがに…

褄黒豹紋(ツマグロヒョウモン)♂

北上傾向の著しいツマグロヒョウモンですが、早々この季節に現れました。神奈川では数年前までほとんど見かけることのなかった南方系のタテハチョウです。地球規模の温暖化に関係があるのかどうかは分かりませんが、幼虫の食草がスミレ科の草花なので、パン…

空豆髭長油虫(ソラマメヒゲナガアブラムシ)

JNZさんのコメントで急遽変更。人によっては気持ち悪いようなので、大丈夫な方のみ続きをどうぞ。

ベニシジミ

気温が上がった日の里山では足元からベニシジミがヒラヒラフワフワ。 タンポポやオオイヌノフグリを渡っていきます。 中間リングを連装したので撮影倍率は等倍以上1.5x前後だと思います。 ピントを合わせたY字型のもじゃもじゃはタンポポのめしべだと思うの…

テングチョウ

樹上で春の日差しを浴びているのは成虫越冬したテングチョウ。 6〜7月に羽化してからは真夏は夏眠、晩秋からは冬眠と、人生じゃなくて蝶生の過半を寝て過ごすのだそうです。 EOS 20D EF70-300mmF4-5.6IS USM ISO200 1/1250sec F5.6(トリミング30%)

ヤママユの繭(天蚕)

昨日のウスタビガに引き続き、撮りっぱなしにしていた正体不明の繭を検索。 雑木林で目に留めたこの繭はだいぶ古そうで色褪せしてるけど、ヤママユ(ヤママユガ)の繭ではないかと推定。 ヤママユはカイコ(蚕)の一種で、養蚕用のカイコを家蚕と書くのに対…

ウスタビガの繭(ヤマカマス)

本体の大きさは5cm前後、梅の枝にぶら下がっていました。 記憶の片隅に引っかかるものがあり、ネット上を検索しまくり。 ようやくヒットしたのはヤママユガの仲間ウスタビガの繭でした。といっても羽化は秋なので既に空き家。 耳馴染みのないウスタビガです…

タテハモドキ

九州南部以南に分布するタテハチョウの仲間でフィールド図鑑によれば八重山では一年中普通に見られるはずのタテハモドキ、遭遇したのは草むらの中のこの一頭だけ。鳥をメインに追いかけていたので気づかないままだった可能性も大ですが、二兎追う者は何とや…

ハナグモ

グンバイヒルガオの花に潜んで獲物を待ち伏せ。小さなクモでせいぜい7〜8mmといったところ。 観察段階では気づかなかったのですが、ひょっとするとシベに擬態しているのかなと思えてきました。

リュウキュウアサギマダラ&オオゴマダラ(サナギ)

南西諸島に生息しているリュウキュウアサギマダラは近種のアサギマダラに比べると一回り小型で「渡り」も行わないようです。石垣島・西表島では花さえ咲いていればスジグロカバマダラとともに海岸からマングローブ林までの至る所で見かけます。 私のような門…

ベニモンアゲハ

東南アジアに生息し先島諸島がその北限に当たりますが、近年沖縄本島でも定着した可能性が高いそうです。後翅の紋や体が赤いのでジャコウアゲハにも似ていますが、リュウキュウウマノスズクサなど食草から取り込んだアルカロイド毒を体内蓄積しているところ…

ツバメシジミ♂

9/12に紹介したリングライトを使ってみました。太陽光と2:1程度になるよう補正し補助光的な使い方をしてみたところ、逆光気味の裏翅も潰れず表翅のバイオレットブルーも美しく出てくれました。ですが歩留まりは今ひとつ。E-TTLはほとんどアテにならないの…

オオゴマダラ

翅の面積では日本最大とされるオオゴマダラは、花の咲くところならかなり高い確率で逢うことが出来ます。八重山では通年発生だそうで、事実2月の訪島でもピンシャンのきれいな個体に遭遇しています。心なしか真夏の方が大きめに感じたのですが、これは気の…

イツホシシロカミキリ

清涼飲料水を買いにクルマを降りた娘の声に呼ばれて駆け寄ってみると、自販機の広告窓にユーモラスな昆虫が貼り付いていました。お察しの通り背景は某スポーツドリンクなので、このカミキリムシは余程喉が渇いていたのかも(嘘) 触覚を除くと2〜3cm程度の…

カバマダラとスジグロカバマダラ

色彩鮮やかな熱帯系の蝶が通年見られるのも八重山諸島の魅力。今回は身も心も鳥撮にシフトしていたのでよほど目立つ蝶しか撮っていませんが、野鳥に織り交ぜつつ紹介していきます。 さて、八重山では近種のカバマダラを2種類同時に見ることが出来ました。ま…

ウラギンヒョウモン

みちのく旅行中、青森岩手県境の標高600メートル付近で遭遇。 以前このチョウを見かけたのは中部地方の高原でした。 ある程度標高があるところに生息しているヒョウモンチョウなんですね。 Canon EOS 20D / EF100mmF2.8 MACRO USM

謎の虫

ヤブカンゾウの写真をピックアップしている時に発見。デジスコの練習で遠くに咲いていたヤブカンゾウ花を撮ったカットに写っていました。まず何より前後の見当がつかないけれど、何となく下が触覚かなぁ。最初はナナフシの類かと考えたのですが、クモのよう…

ベニシジミ

日本中に分布しているのかと思っていたベニシジミですが、南西諸島にはいないようですね。 なかなか縄張り意識が強いようで、他のベニシジミがやってくると追いかけ回しています。 さながら草むらのインターセプターといったところでしょうか。

ナガコガネグモ幼体

昆虫じゃないんですが、カテゴリーを新設するほどでもないので居候します。 さて、この特徴的な巣のパターンは里山でもよく見かけるのですが、今回は家主も撮すことが出来ました。なんだか半透明のように見えるこのクモの正体、いろいろあたってみたけど分か…

キマダラセセリ

ベニシジミやメスグロヒョウモンに混じりヒメジョオンのブッシュに集まっていました。 6月と8〜9月の年に2回発生するセセリチョウで、写真の個体は6月下旬に撮影した春型。図鑑で見る夏型は柄や大きさが異なり、ド素人の自分にはまるで別の種類に見えま…

ミズイロオナガシジミ

ゼフィルスの一種、ミズイロオナガシジミに出会えましたが、翅がかなり傷んだ様子で逆さまにぶら下がったまま動きませんでした。ひょっとすると蝶の大往生に立ち会ったのかも知れません。

メスグロヒョウモン♂

典型的なヒョウモンチョウの柄のように見えるけど、雌雄の柄はまるで別種のように異なります。その名の通り黒っぽい柄のメスは不慣れな目にはイチモンジチョウの仲間かと思うほど。 撮影したヒメジョオンのブッシュには何故かオスばかりが10頭ほどで吸蜜し…

キチョウ

誰とは言いませんがオヤジギャグの恰好の材料になりそうな名前。残念ながらポピュラーなチョウなので悪しからず。北海道を除く全国で見られる上に晩秋や春の早い時期でさえ見かけるとなるとありがたみもありませんが、秋に羽化したキチョウは越冬して春に産…