今年の最も小さな満月は、東の地平を越えたところから薄雲のヴェールを纏っていた。 東南を駆け上がるに連れて雲塊に呑まれるも、時折の切れ間からは雲上を渡る姿が垣間見える。 わずかな切れ間が月光を地表に運ぶ回廊のようだ。
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