2012-01-01から1ヶ月間の記事一覧

上弦の月(月齢8.153)

正確には7時間ほど経過してしまったが、上弦の月といって差し支えない範疇だろう。 ちょうどプトレマイオスが夜の帳を脱しているが、小口径の望遠鏡だとこの辺りの地形が最も楽しめる。 撮影データ :Kowa TSN-824M + TSE-9W(50xアイピース) / CASIO EX-Z850

七日月(月齢6.084)

金星に先導され、木星に後押しされるように西に向かう月。 静の海が神酒の海につながる辺り、テオフィルスとそれに連なるキュリッロスの陰影が一際クッキリと浮かびあがっている。 早いものであと2日足らずで上弦となり、今年の月も一巡する。 若かった頃は…

エナガ(柄長)

【スズメ目エナガ科】 エナガの脚は極細で華奢に見えるけれど、垂直はもちろん枝に逆さまにだって掴まっている。 飛翔力もなかなかで、パワーを必要とする停空飛翔(ホバリング)も楽々こなすほど。 わずか7.5グラムの体重と聞けば納得だけど、森の軽業師の…

化石から判ること

◆始祖鳥の翼は黒かった 初めて空へと飛び立った恐竜の一種、始祖鳥の翼には少なくとも1枚、黒い羽が生えていたことが最新の研究で確認された。 http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20120125001&expand&source=gnews 一億五…

小鴨(コガモ)♂♀

換羽の過程を幾度か載せたコガモだが、完了した繁殖羽を撮っていなかったことに気がついた。夜勤明けで遅く起き出した午後、コガモの姿を求めて出掛けてきた。 お誂え向きにペアがフレームに収まった。言うまでもなく手前がオスの繁殖羽。やはり派手だねぇ。…

小啄木鳥(コゲラ)

【キツツキ目キツツキ科】 カラ類など小型野鳥の混群は、バードウォッチャーにとっての冬の風物詩。風音だけだった森が俄に騒々しくなり、シジュウカラやメジロなどがワラワラと頭上を渡っていく。一歩遅れてギィーっと鳴き交わしながら幹を渡っていくのがコ…

川鵜(カワウ)

【ペリカン目ウ科】 カワウの繁殖期は地方によって異なるようだが、南関東だと初秋から初夏にかけて、つまり真夏を除くほとんど通年なのだそうだ。道理で冬の最中に婚姻色のカワウを見かけるはずだ。 ↑カワウにしては珍しいことに、何となく絵になる風景とな…

青鵐(アオジ)♀

【スズメ目ホオジロ科】 冬の到来を実感させてくれる野鳥を問われれば、真っ先に思い浮かぶのはジョウビタキやツグミ。だが鳴き声(地鳴き)を聞くことで秋冬の実感を誘うとなるとアオジを筆頭にあげたい。ヂッヂッとかズッズッと書いてしまうといささか濁っ…

白鶺鴒(ハクセキレイ)♀

【スズメ目セキレイ科】 南関東は滅多に雪が降らないが、やはり冬は冬。連日の冷え込みで里山の溜池は薄氷に覆われていた。居着きのカワセミもこれでは商売あがったり。近くの小川にでも出稼ぎに行ってしまったようだ。 そんな氷上を我が物顔で行き交うのは…

デジスコで太陽撮影

太陽撮影用フィルターmarumi DHG ND-100000をデジスコでも試してみた。結果は予想以上に良好。 ↑オリジナルをリサイズのみ。3264x2448→640x480pixel(Fotolife画像は:960x720) デジタルカメラの設定は広角端のf=7.9mm(1900mm相当)・F2.8・1/500sec(AV)/ISO50…

小鷺(コサギ)

【コウノトリ目サギ科】 ポピュラーすぎてあまり有り難みを感じないコサギだが、大都市郊外の我が家周辺に彼らが姿を現すことにはある種の救いを感じてしまう。少なくとも彼らが食す小魚やカエルなどが生息する程度には健全な生態系が維持されていることにな…

百舌(モズ)♀

【スズメ目モズ科】 モズの雌雄識別点はいくつかあるが、腹部の細かい鱗模様もその一つ。薄茶色の過眼線と合わせ、メスを正面から見た際の手がかりとなる。 そのモズだが、ここ数年で目に見えて減ってきている。耕作地が減少の一途を辿る我が家周辺では必然…

いざよい満月(月齢15.726)

満月は旧暦の十五日となることが多いのだが、今宵は満月にして旧暦十六日でもある。いざよい満月と言うわけだ。 今宵もAF/MFを撮り比べてみたけれど、コントラストの弱い条件ではMFの方が無難なようだ。些細なことだけど、ピントもトーン調整も未だに試行錯…

太陽撮影

天文分野では新品の光学機器を天体に向けるとき、ファーストライトというそうだ。何だか格好いいので新しい光学製品を卸す際には使ってみようと企んでいた。金環日食を撮るために入手した太陽撮影用フィルターmarumi DHG ND-100000フィルターのテスト撮影を…

太陽撮影用フィルター

MARUMI NDフィルター DHG太陽撮影用 58mm 75091出版社/メーカー: マルミ発売日: 2011/11/18メディア: Camera クリック: 33回この商品を含むブログ (6件) を見る 5/21直前だと入手困難が予想されるので、早々に手を打った。 400mmレンズ単体もしくは1.4〜2xの…

翡翠(カワセミ)♂

【ブッポウソウ目カワセミ科】 この時季になると里山の溜池は、薄氷が張ったり溶けたりを繰り返す。この池に暮らすカワセミも凍ってしまえば商売あがったり。どうやら他の池や小川に遠征して食いつないでいるようだ。お互い苦労が絶えないね、とカワセミを観…

十四夜(月齢13.784)

満月まで二夜と迫ったが、旧暦だと満月前夜の小望月でもおかしくない十四夜。と言うことは明後日の満月は旧暦十六夜でもあるわけか。十六夜(いざよい)といえば満月の翌日、ほんの少し欠け始めたお月様だと思い込んでいたけれど、被ることもあるのだなぁ。 …

鶫(ツグミ)♂

【スズメ目ツグミ科】 例年なら11月下旬から見かけはじめるツグミに今月4日になって漸く遭遇。10羽ほどが50m四方の範囲でジベタリアン状態。群れを解いていないところを見るとまだ渡来直後なのだろうか。 絵的には証拠写真でしかないけれど、今季初撮りなの…

ツグミの団体様ご到着

休暇の最終日、またしても里山エリアと鴨池のダブルヘッダー。 里山の冬鳥は相変わらず低調だが、ツグミの群れとシロハラに逢うことが出来た。ツグミはこの時季になっても群れを解いていないんだね。 それにしても何処に行ってもヒヨドリが喧しく、何だか個…

十一日月(月齢10.727)

冬季休暇のラストシャッターは日々肥えてきたお月様に向けて切った。明日から仕事かと思うと名残惜しい気もするが、まぁお月様が逃げるわけじゃないからね。 それにしても、直視型のフィールドスコープで天頂付近を眺めるのは自虐そのものだね。無理な話だけ…

鵟(ノスリ)

【タカ目タカ科】 ヒヨドリの喧噪が止み、空を見上げるとノスリが舞っていた。ノスリが野鳥を襲う話は聞かないが、オオタカやハヤブサなどバードイーターと同じ様に警戒されているようだ。事情はどうあれヒヨドリを黙らせてくれてありがとうと言っておこう。…

三脚類のメンテナンス

カーボン三脚(G1394)にメンテを施した。と言ってもロックナットの劣化したグリスを拭き取って再塗布したに過ぎないのだが、締め込む際に微かにあった砂を嚼んでいるような感触が払拭され、滑らかにロックできるようになった。 勢いがついたので、自由雲台や…

地元里山鳥見初め

秋以来の里山探訪。藪をこぎながら杣道(そまみち)を徘徊。 「トラもシロも見かけないねぇ」などとネコ好きの会話みたいだけど、実は顔なじみのバードウォッチャー氏とのご挨拶。トラツグミやシロハラを見かけないという意味だけど、大型ツグミに留まらずカ…

瑠璃鶲(ルリビタキ)♀

【スズメ目ツグミ科】 谷戸を詰め、杣道(林業用の山道)を登りきる頃、ルリビタキの地鳴きが聞こえてきた。三脚の足場を確保し待つこと30分、再度の鳴き声に視線を向けるとルリビタキがこちらを窺っていた。枝が被った証拠写真に過ぎないが、今年の野鳥初撮…

木星(Jupiter)

天体望遠鏡で撮影された素晴らしい木星画像を目にするといささか萎えてしまうけど、燦然と輝く木星を目の当たりにしてしまうとついつい筒先を向けてしまう。地上用途のフィールドスコープでは100枚コンポジットでもこの辺りが限界だが、大気が安定する夏前後…

九日月(月齢8.635)

なんと言っても今年の天文イベントは5月21日の金環日食だろう。今のうちから準備をしておかなければならないが、中でも休暇を取るための工作が一番難しいかも知れない。遠出することなく観察可能なので最小限の休暇で済むのが救いだが。 さて、鳥見には出掛…

初詣

このブログを始めた頃は小学生だった娘も、来月は番茶も出花の十八歳。春には自称花の女子大生。 親は老けるはずだよね。 本人たっての希望でお目汚し。 サイドからの光が強かったので、カミサンにレフ板持たせて反対側から起こしている。などと書くとバレバ…

初日の出

マンション敷地内の高台から6年連続の定点撮影なのだが、今年は厚い雲に阻まれてしまった。 地平を覆う雲から脱し、薄雲越しのご来光を拝めたのは地平の日出時刻から20分経過した7:10頃。 例年に比べるとスッキリとはいかないご来光だったけど、雲越しも神々…

謹賀新年

楽な道などありはしないけど、深刻ぶってるだけでは何も始まらない。こんなときだからこそケセラセラも必要なんだと思います。 今年もお付き合いのほど、宜しくお願いいたします。 撮影データ :Canon EOS 5D + Canon EF17-40mmF4L USM / 2007年11月 横浜市…