ハロ出現

昨朝のこと。太陽を取り囲む巨大な輪ハロ(Halo)が出現した。
日暈(ひがさ・にちうん)とも呼ばれるこの現象、発生原理はネットを検索すれば簡単に調べることが出来る。便利な世の中ではある。
で、ハロは雨の前兆であるらしいのだが、なるほど翌日(つまり今日)から天気は下り坂。宜なるかな

撮影はiPhone XR。ぎりぎり28mm相当の画角に収まった。もっとまともなロケーションで超広角レンズ+一眼レフならと思いはするが、仕事の始業直前とあってはやむを得ない。

きみ去りしあと

目白(メジロ

 気が付けば地元池のオシドリは去っていた。桜前線に追われるわけでもあるまいが、例年ソメイヨシノが開花する頃彼らはいなくなる。そして裏山では梅や河津桜系統の花樹が散り、ソメイヨシノが短い我が世を誇り始める。

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 花蜜狂のメジロたちにとってソメイヨシノは物足りないらしく、ぎりぎりまで河津桜系の花蜜に固執していた。メジロの嗜好は不肖ヒゲボウズの好むところでもある。つまりこの時季、越冬オシドリと花樹メジロという二つのテーマを失うこととなる。春はいろいろと寂しいものだ。

オシドリ夫婦の秘密

鴛鴦(オシドリ)

オシドリ夫婦の営みなどと書けば、なにやら背徳の気配が漂いかねない。とは言え比喩でないのは写真が語る通り。

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オシドリの相手は必ずしも毎年同じではないなどという無粋な現実はともかく、この行動が目立ってくると繁殖地への旅も間もなくだろう。そしてまた来季、若いオシドリたちを引き連れての越冬を期待させてもくれる。

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今季はシーズン中に池の保全工事が行われ、留まったオシドリは工事前の半数に満たなかった。むしろ警戒心の強い彼らが二十数羽とは言えよくぞ残ったものだ。その執着が来季の飛来を約束しているように思うのはトリ馬鹿のおめでたい思い込みだろうか。

謹賀新年

初日の出

 定点定時撮影16年目。一条の雲さえ無い地平からの初日は2018年以来。

定点撮影 2022初日の出 06:57

2022初日の出 定点撮影 06:58

暁月

 そのおよそ二時間前、今年最初の月が地平に現れた。

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2022/01/01 06:00 暁月

 明日の月出は日の出の僅か37分前。高度不足のうちに太陽のもたらす明るさに追いつかれる公算大。我が家からは観望できないかも知れない。

鴛鴦(オシドリ

 鳥見始めはここ数年の慣例となったオシドリが越冬する雨水調整池。波紋に差す朝日が美しかった。撮っている時は気付かなかったけど、真っ赤な実が浮いていた。

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オシドリ♂朝日差す

 浚渫工事が始まった影響か個体数がかなり減ったようだ。オシドリの越冬滞在は10月末から3月なので、行政は工事時期に配慮してほしいと思う。とはいえ池浚いは冬場が望ましいことも理解できるので、安易なお役所仕事ではなく誰ぞの苦渋の選択があったと信じたい。

 

 さて、ウイズコロナとしては二度目の年明け。
脱コロナを念じた昨年とは違い諦観ともとれる心持ではあるのだが、一方ではさほど悲観もしていない自分がいたりする。もはや老境といえる歳だ。どう足掻いてもその時は来るのだから,せいぜい今を疎かにするまいと思う程度には。

月食

ほぼ皆既月食という部分月食

 雲に阻まれつつも、なんとかなりました。

この赤銅色こそは皆既月食特有の現象なので、「ほぼ」という副詞もあながち大げさではないのだろう。

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 月食は[太陽]→[地球]→[月]の並びで直列することで起きる現象。地球の影に月がすっぽり入り込めば皆既月食、月の一部が影に入る現象が部分月食。あたりまえだが月食は満月でしか起こらないし、月食時の月は完璧な満月でもあるわけだ。

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 月食ショータイムが終われば中天の満月。地球の影を脱した月は僅かに欠け始めているのだが、その事実は写真右上部を見れば納得できる。

などと撮影データを弄りながら秋の夜は更けていく。

オシドリの帰還

オシドリ(鴛鴦)♂

【カモ目カモ科】

近所の雨水調整池に今年もオシドリが帰ってきていた。初めて越冬を確認した2014年の冬から8年目となり、すっかり越冬地として定着した感がある。

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最初の数年は地元の少数ギャラリーだけだったのだが、いつの間にか知れ渡ってしまったようでずいぶん遠くから見に来るバードウォッチャーもおられるそうな。SNS恐るべし。

なかなか晴れないセプテンバー

ミサゴ(鶚)♀

【タカ目ミサゴ科】

 軍用機には猛禽類の名を冠した機種が少なからず存在する。本種もその一例なのだが、和名ではなく英名Osprey(オスプレイ)と聞けばアレかと思い至る向きも多いだろう。獲物を探す際の停空飛翔(ホバリング)が由来だと思うのだが、本種の特徴はむしろ魚食性にこそあると思う。垂直離着陸のみならず離着水も出来るなら文句はないのだが、鳥好き、そして一介のヒコーキ好きとしてはちょっと外したネーミングだと思ってしまう。

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なかなか迫力のある離水だったが、ハンティングには失敗したシーン。残念。

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大きな魚を抱えた雷撃機のような姿を撮りたいのだが、なかなか機会に恵まれない。

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毎回思う、次こそはと。