雨の納車

FITからよりFITへ

 5年乗ったHonda FITはシリーズ三代目(ハイブリッドとしては二代目)。

 発売直後から相次いだリコールが終息したと思われたタイミングで購入したのだが、走行中にエンジンとモーターが沈黙する事例を二回経験してしまった。原因が特定できず、ECU交換などの対処療法を経てここ最近は平穏。とは言え昨年もハイブリッドシステムに関する無償修理があったし、以前のトラブルも原因が不明で不安を払拭できないまま今に至っている。さらに極太Aピラーの関係で運転視界が今ひとつな事もあり、2回目の車検を前に買い換えを決断。

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 ECU交換後の通算で実燃費19km/Lはハイブリッドとして今ひとつかもしれないが、東北への旅でマークした3人乗車で無給油1000キロ越え(27km/L)はちょっとした感動だった。走行軌跡も本州の両端、青森県山口県まで刻むことができた。

 当初の「売り」でもあったデュアルクラッチトランスミッションを用いたハイブリッドシステムi-DCDは低速域でのギクシャク感こそあるものの加速フィールがなかなか心地良い。例のトラブルさえなければ悪いシステムではなかった。

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 さて世代交代。

 5週間ほど待たされたニューカーマは発売間もない新型FIT。鳥見行での未舗装路対策で最低地上高が30mm高いCROSSTARを選んだ。前モデルの弱点だった視界と乗り心地が大幅に改善されており、試乗即決してしまった。刷新されたハイブリッドシステムは2モーターi-MMD(e:HEV)方式なので、上位車種でこなれたシステムの筈。小ぶりなFITのシャーシに搭載するについてはかなりの苦労があったらしいが、先代FITがリコールを連発したi-DCDのテツは踏まないと信じたい。

 コロナ禍で一度は延びた納車日程だが、フォグライトなど一部オプション装備が未装着で予定通りの納車となった。中国で生産しているそれらのパーツは納期の目処は立たないままだが、影響の大きいグレードによっては納車未定とも聞く。ヒゲボウズがチョイスしたグレードも現時点で納車数ヶ月だそうだ。新車に浮かれるご時世ではないし、僅差の発注で車検期限に間に合っただけでも幸運と思わねば。

メジロ三昧の春うらら

【スズメ目メジロ科】

久しぶりの更新は、この時季定番の花樹とメジロ

例年より早めに開花したのはマンション敷地内の河津桜と思しき早咲きのサクラ。あらかじめ決めていた枝端にメジロが来るのを待っての撮影。

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大口径とは言い難いわが機材でも思いきり背景を暈かせる位置取りに填まってくれた。メジロの体に花の影が落ちてしまったことが悔やまれるところだが、これはむしろ良すぎた天気が邪魔した結果。この手の撮影は曇天の方が都合が良い。

- 撮影データ:Canon EOS 7D / Canon EF400mm F5.6L USM

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オシドリ越冬池壊滅

 先月後半のことだが、オシドリが越冬する雨水調整池の外縁で行政の手による草刈りが行われた。まずフェンス外側に手を入れた段階で三割ほどに減じたオシドリは、フェンス内側の作業が行われた段階で姿を消してしまった。定着しつつあった数年前に地元の方が草刈りの時期を考慮するよう行政に申し入れていたそうだが、今季は渡来後の作業となり残念な結果となってしまった。行政サイドから見れば雨水調整池のオシドリなど取るに足らないことなのだろうか。

ジョウビタキ(尉鶲)♂

【スズメ目ツグミ科】

 オシドリ捜索中に好奇心旺盛なジョウビタキが現れた。昇ったばかりの太陽が順光となるように三脚を抱えて移動する間も興味ありげにこちらを伺い続けている。おかげで理想的な光線状態で撮影することができた。

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捨てる神あれば拾う神あり。

 

- 撮影データ:Canon PowerShot G9 X Mark II / Kowa TSN-824M + TSE-14WE(32x)

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あけましておめでとうございます。

 

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 皆様にとって良き一年でありますように。

滞りがちな更新ですが、よろしくお願いいたします。

 

初日の出

 2007年から続けている元朝の定点撮影だが、14回目にして昇る太陽の輪郭を見ぬままとなってしまった。その後の快晴がなんとも皮肉ではあったが、むしろここまで続いたことが奇跡だったのだろう。

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 日の出時刻から20分後、ようやくそれらしいオレンジ色が雲を照らした。とは言え輪郭は部分たりとも見えないまま。

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 残念ついでの過去記録。さて来春はなどと、鬼すら笑うまい。

スコープで捉えた姿にウットリ

オシドリ(鴛鴦)♂

【カモ目カモ科】

 自宅近所の調整池に今冬もオシドリが来たのは既報の通り。4日前の夜明け前に目視したところ水面に30羽ほどを確認した。期待を胸に早朝から繰り出したのだが、あに図らんやオシドリの気配がない。デジスコからカメラを外し、本来の用途フィールドスコープとしてブッシュの中をくまなく捜索し、ようやく見つけ出したのがオス8羽にメス2羽。なんで減ったのかなぁ。

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 ブッシュの中からなんとか全身を捉えた唯一のカット。後は全て体の一部しか見えていない。越冬池に慣れるまで、もうしばらくかかるのだろうか。

 

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刹那の優美

アメリカヒドリ(アメリカ緋鳥)♂

【カモ目カモ科】

 近種のヒドリガモに混じっていることが多いのだが、本来は北米方面に渡るカモ。ベーリング海峡を挟んで、ヒドリガモはユーラシア、アメリカヒドリは北米方面と繁殖地から避寒地に至る生息域を分けている。だが極近縁であるためか両者の交雑が多く、アメリカヒドリの面影を見いだせるヒドリガモは珍しくない。ピュアなアメリカヒドリは数こそ少ないが例年全国各地に現れる。迷行と呼ぶべきかどうか微妙なところだろう。

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 特に派手な鳥ではないけれど、やはりカモの所作は美しい。

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エナガは紅葉に映えるか

エナガ(柄長)

【スズメ目エナガ科】

 師走の声に紅葉林も見通しが良くなってきた。冬枯れの様相も間もなくだろう。そんな紅葉が散りかけた林を「カラの混群」が通過していく。筆頭はシジュウカラだがまず間違いなくエナガが加わっている。

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 紅葉を背景に似合わぬ小鳥などいるとも思えないが、エナガは殊のほか様になる。忙しげなエナガの一瞬が切り取りたくて接近を試みるのだが、早くも積もった落ち葉を踏む音に気付かれてしまうのもお約束だ。

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